大阪を代表するHIPHOPグループ
韻踏合組合メンバーであるHIDADDY(ヒダディー)
大阪を中心にHIPHOPやショップを経営したりして活動している。
別名HIDA(ヒダ)。愛称はHIDAやん。
本名は肥田直幸。
大阪にてラッパーとして活動を始め、
2000年に遊戯、DJ KITADA KENらとHEAD BANGERZを結成する。
その後、CHIEF ROKKAなどのグループと韻踏合組合を結成。
HIDAはラッパーの傍ら
大阪心斎橋でショップ「一二三屋」を経営しています。
ラッパーとしては
UMB2006において
1回戦で戦ったアイスバーンのFORKの一戦は必見。
また
2007年にはHIDAが全国各地を周り
数多くのアーティストとのセッションを収録した
DVD『ヒダディー ひとり旅』をリリース。
その時のインタビューでは
■まず、旅に出たきっかけを教えて下さい。
「MCバトルが流行ってるじゃないですか、それでフリースタイルといえばバトルって風潮があるけど
『本当のフリースタイルってそうじゃないんじゃないか?』って疑問を感じた所から始まったんですよね。
バトルだけじゃなくて、居酒屋で皆で飲んでる時なんかは、
楽しい感じのフリースタイルになると思うんですよ。
大会とかに出て闘う時にバトル・ライムをぶつけ合うのは分かるけど、
いきなり会った知らない者同士が道端でディスりあうのはおかしいと思うんですよ。
後で喋ってみたら普通やったり。それはリアルじゃないかなってのもあって、
「真のフリースタイル」を求めてってのもあったし、
それと一昨年FORKに負けた後の気持ちとか、
色々あって、気が付いたら旅に出てましたね
■フリースタイルをしていて喜びを感じるのはどんな時ですか?
「周りの人が喜んでくれた時かな、やっぱり結局はエンターテイメントやから客あってのものやし」
■逆に考えると、客がいない路上とかでいきなりディスを仕掛けるのって凄い事ですよね。
「そうなんですよ。皆、異常な事やってるんですよ。般若君も『俺だったらひっぱたいちゃうよ』って言ってたり(笑)、
俺も実際、殴りかけた事はありますよ。
けど、俺はそんな奴にも『言葉の重みを考えて言えよ』って感じで返すし、
ラップで分からせたい。
そいつがどうしても文句があるとかなら、
俺はウェルカム・ディスやし、全然返しますよ。
けど『お前喧嘩売ってるんやな?』って聞いたら『違います』ってのは一番嫌い。自分の吐いた言葉には責任を持たないと」
■音源とフリースタイルの違いとは?
「基本的には一緒なんですけど、フリースタイルの場合はよりダラダラと伝えられるっていうか、
小節も限られてないし、DVDの中ではカットされてる部分もあるけど、
実際の現場では夜から始めて朝日が昇るまでひたすらラップしてたり、
酒を飲んで語り合うのと同じように、こっちも言いたい事が言えて、逆に相手の言葉もしっかり聞けるんですよね」
■ラップの方が伝わるって事でしょうか?
「そうですね、俺は喋るよりもフリースタイルした方が
『こいつがこれまでどんなラップをしてきたのか?』とか分かりますね。
北海道に行った時も俺、BOSS(THE MC)君には緊張して話せなかったんですけど、
フリースタイルが終わった後にBOSS君から『ラップの方が素直に言えるよね』って言われて、
『そうやな』って思いましたね」
■全国的にフリースタイラーのレベルが上がってるのは感じましたか?
「年々増えてるのは確かですよね。けど、大阪でもDJがインストかけて持ちネタをキックするみたいな、
バトルの要素はないけどレゲエのラバダブに近い感じのフリースタイラーなら沢山いましたよ」
■若い子達も、こと「スキル」で言えば凄いレヴェルまでいってますよね。
「けどバトルは違うんですよ。スキルがないと勝てないけど、スキルがあってもそれだけでは勝てないんですよね、
スキルとヴァイブス、即興性、全てが重なった上で勝敗は時の運ですね」
■HIDA君の考える理想のフリースタイルとは?
「僕のフリースタイルの原点として外せないのがERONE師匠。昔、僕がまだ駆け出しやった頃に、
SATUSSYとERONE師匠と一緒にライブの練習してたんですよ。
曲順決めて(DJ)KAN君がインスト繋いでマイクが何周も回ってきて、
詰まったら割って入られて、みたいな。当時の俺は『この人ら凄いな』って、
練習からラップを楽しんでやってるし、コレがラッパーのあるべき姿なんかなって思いましたね。
■NORIKIYO氏がインタビューで、「レコーディングするだけなら中学生でも出来る。
プロなら即興でラップくらい出来ないと」と言ってたんですが、
HIDA君はこの意見についてはどう思われますか?
「それは勿論でしょ、バトルに出ろとまでは言わんけど、
ラッパーとしてやってるならその場に応じて即興でラップくらい出来なあかんと思う。
やっぱ本物は全員出来てるんですよ、D.Oとか全然バトルとかやらんけど、
DVDに収録されてない部分でも全然やってたし、DABO君にしてもさらっと状況に合わせてキックしてくれたり、
その辺に関してはNORIKIYOと同意見です。
『ずっとラップやってるんやったら普通にできるやろ?』とは思いますね」
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